大規模修繕工事の流れ
劣化の把握から仕様決定、施工管理、竣工後の評価まで、
判断材料を揃えながらプロジェクトを確実に前に進めます。
診断から竣工後までを整理した、
大規模修繕の進め方
建物の劣化状況・用途・優先度を踏まえ、どの順序で進めるべきかを整理した流れです。
診断内容の確認、工事範囲の選定、工程調整、竣工後の確認までを段階ごとにまとめ、
必要な工事を判断するための基準として利用できます。
- 診断内容と費用を照合し、
過不足のない工事範囲を整理
- 建物用途に合わせて進め方を調整し、運用への影響を抑制
- 竣工後の状態を確認し、
次回修繕の目安まで整理
大規模修繕工事の
11ステップ
各ステップでリロンが担う役割と、
オーナー様にご確認いただきたいポイントを
整理しました。
-
ご相談・ヒアリング
建物の状況、気になっている点、修繕にあたって重視したい条件を伺い、
どこから検討を始めるべきかを整理します。
目的や優先度を共有し、検討の方向性を明確にします。 -
建物診断
外壁・防水・設備などを現地で確認し、劣化状況や原因を把握します。
写真や測定データを用い、表面的な現象だけでなく潜在的なリスクも含めて確認します。 -
診断結果の報告
調査で確認した外壁・防水・設備の劣化状況や原因を、
写真・測定データとあわせて整理し、分かりやすくご報告します。
表面的な損傷だけでなく、潜在的なリスクや今後の影響も含めて説明し、
修繕方針を検討するための判断材料を明確にします。 -
資金計画・費用の整理
診断結果をもとに、ご予算・時期・全体方針と照合しながら
費用を整理します。
無理のない範囲で実現できる内容に調整し、
将来の見通しも含めて計画を立てます。 -
修繕項目の確定
優先度、劣化度、建物用途を踏まえて、
実際に行う工事項目を固めます。
必要な部分に絞り込み、先送りできる項目や、
まとめて行うべき項目もあわせて整理します。 -
基本計画の作成
工期・作業順序・動線・安全対策・使用材料など、
工事の実行に必要な要素を計画化します。
図面や工程案を示しながら、
関係者間で認識をそろえる段階です。 -
工事請負契約
仕様書・工程・費用の最終内容を双方で確認し、契約条件を明確にします。
追加が生じる場合の扱いなど、進行中の判断基準についても整理します。 -
着工前準備
テナント・利用者への周知、安全計画、足場計画など、
工事に向けた実務的な準備を整えます。
現場での動線や作業時間帯など、
運用への影響を最小限に調整します。 -
施工
計画に沿って作業を進め、工程・品質を逐次確認しながら進行します。
現場状況の変化にも対応し、必要に応じて調整しながら施工の精度を確保します。 -
竣工検査
施工箇所を細部まで確認し、仕上がりが基準を満たしているか検査します。
必要な手直しがあればその場で明確化し、完了の質を確保します。 -
引渡し・アフターサポート
施工完了後の状態を共有し、保証内容や今後の点検サイクルを整理します。
次回修繕の目安や今後の管理に必要な情報をまとめ、長期的な建物運用につなげます。